アルファードに乗り換えて本当に経費節減出来たのか?
斎藤知事は、就任してから、知事の公用車をセンチュリーからアルファードに乗り換えて経費節減をアピールしていますが、本当に経費が減ったのか検証します。
目次
斎藤新知事の住まいはどこに 兵庫県に公舎なく 危機管理面からは「県庁近くに」(2021年7月27日)

井戸前知事は幹部公社に住んでおり、登庁は徒歩か公用車を使っていたとしてもその費用は微々たるものであったと思えます。
斎藤知事の自宅がどこにあるかさだかではありませんが、一つの説として出ている須磨区と仮定して計算してみます。
須磨区から県庁までの距離と時間

須磨区から兵庫県庁の距離は10.6~14㎞
経費削減はアルファードのリース料とセンチュリーの減価償却費と整備費?
センチュリー 250,000円/月
アルファード 79,750円/月
差額 170,250円
アルファードのWLTCモード燃費は、ガソリン車で約10.3〜10.6km/L、ハイブリッド車で約17.5〜17.7km/L
須磨区から兵庫県庁の距離は10.6~14㎞
ハイオク 兵庫県の価格180.8円/ℓ
通勤のガソリン代723円/日 一日4ℓ使うと仮定
通勤のガソリン代15,910円/月 1ケ月22日登庁として
運転手の人件費
兵庫県庁の年収が約653万円(大卒程度)
時給換算 3,092円
通勤の人件費6,184円/日(純粋に往復のみ) 待ち時間含めて2時間として
通勤の人件費136,048円/日(純粋に往復のみ) 1ケ月22日登庁として
準備、車庫入れで30分かかった場合
通勤準備の人件費1,546円/日
通勤準備の人件費34,012円/日
増加した総額 185,970円(15,910円+136,048円+34,012円)
2台分の経費は7年間総額約4200万円で、県議会などから「費用が多額」と批判を浴びた。
とのことなので、センチュリーを7年(減価償却費の耐用年数は6年)使い続ける計算で1台2100万円
(25万円×12か月×7年=2100万円)
実質的な経費の増加 15,720円/月
実質的な経費の増加 188,640円/年
アルファードに乗り換えて直接経費は下がったが、自宅からの通勤で実質経費は増加しているのでは?
県によると、契約期間は今年6月1日から7年間。リース料は1台月額7万9750円(税込み)でセンチュリーの1台約25万円の3分の1以下で、センチュリーをリース期限まで使い続けた場合と比べ、約830万円の経費削減につながるという。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202206/0015355951.shtml(出典:神戸新聞NEXT)
斎藤知事が井戸前知事と同様に幹部公社に住んでいれば、経費の削減効果は、マスコミ報道の通りだったと思いますが、自宅からの往復で、削減効果を実質無しにしてしまっている。
災害対応も問題では?
共同通信:
9月1日が防災の日でした。
兵庫は1995年に阪神・淡路大震災を経験していますし、県民を代表する知事にとって災害時の初動対応は肝心、要かと思います。
歴代知事は、努めて県庁に近い場所に住むことで、危機管理の初動対応に当たるよう努めてきたことかと思いますが、そこでお伺いいたします。
災害発生時にどこにいるかは定かではございません。
おそらく自宅で被災する場合もあれば、豊岡に視察に行っているということだってあり得ると思いますが、知事に関してはこのあたりどうやって初動対応で、県庁が指令本部になると思いますが、辿り着くようにしているかとかそういう話し合いというのは県庁の内部ですとか、しるべき関係機関と、警察等が考えられますが、そういう対策とかそういうのは、しっかりと練っているのでしょうか。
知事:
知事就任後に、災害時などの有事における緊急連絡体制、そして、県庁への登庁をどのようにするのかということころについては、秘書課を中心に、体制についてしっかり構築しているというふうになっていますので、警察などとも連携しながら、災害時の緊急対応についてはしっかりやっていきたいというふうに思っています。
共同通信:
知事に初当選されたときにですね、居住地をできる限り県庁の近くにしようとかというお考えというのはあったんでしょうか。
こういう、むしろ有事とかというのがありますので、そのあたりは、当時はいかがだったでしょうか。
知事:
当時そういった議論もありまして、近くに住むべきだというご指摘も議会などからもありましたけども、その時にも説明させていただいているとおり、私も知事という立場でありながら、一方で私人であるという立場もありますので、居住地については適宜判断させていただいて、住んでいるということになっています。
災害時の対応についてはしっかり先ほど申し上げさせていただいたとおり、連絡体制含めてしっかりやっているというつもりでありますので、引き続き、災害時の対応含めて、万全を期していきたいというふうには考えています。
共同通信:
専門家の中ではですね、トップはやはり災害発生時から30分以内に到着するのが望ましいということを言うそういう専門家の方もいらっしゃいますがそれは可能でしょうか。
ご自宅からということになると思いますが。
知事:
その時の道路状況や様々な状況があると思いますけれども、できるだけそうなるように努めていきたいというふうに思っています。
共同通信:
はい、わかりました。
しっかり何かあった際には検証していきたいと思います。