県議会は悔しくないのか?斎藤知事の思うままに動く議会に危機感が見えない兵庫県政の深刻さ
目次
- 1 給与カット条例案で“幕引き”を図る動き
- 2 問題の本質:給与減額ではなく“真相解明”
- 3 情報漏えいへの知事関与が解明されないままの可決は“あり得ない”
- 4 「鯛は頭から腐る」──権力の腐敗は組織全体を腐らせる
- 5 県議会は本当に対等な立場か?
- 6 県議会は二元代表制を放棄し、精神的に屈した
- 7 県議会は“悔しくないのか?”
- 8 この可決は県民に対する裏切り
- 9 賛成するなら、県民に説明せよ
- 10 給与カット条例の可決は、捜査への重大な介入行為
- 11 「給与減額=責任を取った」という政治的演出
- 12 捜査中である以上、議会は一切の結論を出すべきではない
- 13 議会がこのタイミングで可決する意味
- 14 本来、議会がとるべき姿勢
- 15 結論
給与カット条例案で“幕引き”を図る動き
兵庫県の告発文書問題をめぐり、私的情報の漏えいを受けて、斎藤元彦知事が提出した給与50%カット条例案について、11月28日のABCニュースによると、
「兵庫・斎藤知事の給与カット条例案 県側が修正し主要会派が賛成へ 「本会議の知事の提案説明に注目」」
https://news.yahoo.co.jp/articles/08f48bcdc868ee7401172601b4b7f33ad058d875(出典:ABCニュース 2025年11月28日)
県議会の主要会派が修正案に賛成する方向で調整している
と報じられました。
本来この条例案は、知事が
「組織のトップとして責任を取る」
として提出したものですが、議会はこれまで、
- 情報漏えいへの知事関与が明らかになっていない
- 事実関係が解明されていない
- 説明が不十分
という理由で採決を見送り、継続審査としてきました。
しかし今、県側が条例文言を修正し、
「情報が適切に管理されなかったことに対する責任」
と書き加えたことで、主要会派は賛成する方針へと傾いています。
問題の本質:給与減額ではなく“真相解明”
第三者委員会は、報告書の中で
「知事が指示した可能性が高い」
と明確に認定しました。
ならば議会の役割は
給与減額という“形だけの処理”ではなく
事実関係の解明と説明責任の追及
のはずです。
にもかかわらず、議会は“幕引き”に応じようとしています。
これは、
県議会が県政の正常化よりも、自身の身の安全と政局の安定を優先させた結果
と言わざるを得ません。
情報漏えいへの知事関与が解明されないままの可決は“あり得ない”
第三者委員会は報告書の中で、
「知事が指示した可能性が高い」
と明確に記しています。
にもかかわらず、斎藤知事はこれまで
- 情報漏えいへの関与について 一切説明せず
- 記者会見でも 質問から逃げ続け
- 県民に対して 責任の所在を明確にしない
という状態が続いています。
事実関係は何一つ解明されていない
説明責任も果たされていない
疑惑はむしろ深まっている
この状況で、給与減額条例案を可決することなど到底あってはなりません。
「鯛は頭から腐る」──権力の腐敗は組織全体を腐らせる
古くから
「鯛は頭から腐る」
と言われます。
組織のトップが腐れば、全体が腐敗するという例えです。
今回の兵庫県政はまさにその状態です。
強大な権力を持つ知事が疑惑に答えず逃げ続ける
説明責任を果たさず県政の混乱を放置する
県民の信頼より自分の立場を守る
そして、それを監視するはずの県議会は、
追及を諦め
真相解明より“幕引き”を選び
主導権を知事に握られたまま屈服する
その結果として、
議会までもが腐り始めた
と言わざるを得ません。
県議会は本当に対等な立場か?
地方自治は二元代表制に基づいて成り立っています。
知事と議会は対等であり、互いを監視する立場
しかし今の兵庫県議会はどうでしょうか?
- 追及しない
- 説明させない
- 形だけの給与カットで幕引きに乗る
- 萎縮して声を上げられない
これはもはや、
県議会が知事の下請け機関に成り下がった状態
であり、
二元代表制の崩壊
議会制民主主義の終わり
です。
県議会は二元代表制を放棄し、精神的に屈した
地方自治における二元代表制とは、
知事と議会が互いに監視し緊張関係を保つことで民主主義を守る制度。
しかし今回、議会幹部は取材に対し
「どこかで落とさないといけない」
「分断と言われていたので収めたい」
と述べています。
この発言は、
議会がメンタルで完全に負けた“敗北宣言”
にほかなりません。
- 真相追及の気力を失い
- 批判されることを恐れ
- 面倒だから終わらせたいという心理
議会は今、知事に対抗する意志を完全に失った状態です。
もはや、議会は知事の監視機関として機能していません。
県議会は“悔しくないのか?”
本来なら、
「知事に操られていると思われるなど屈辱」
「疑惑に答えないまま幕引きされてたまるか」
という気概があって当然です。
しかし今回の動きからは、
危機感が見えない
悔しさが見えない
県民のために立ち向かう姿勢が見えない
まるで
県議会全体が精神的に白旗を揚げた
かのようです。
議会は誰のために存在するのか?
県民の代表ではないのでしょうか?
この可決は県民に対する裏切り
情報漏えい疑惑が解明されず、知事の説明もないまま条例案を可決するというのは、
県民を侮辱する行為
民主主義を破壊する行為
県議会としての自殺行為
です。
権力を監視すべき議会が、権力に屈すれば、県政は腐り落ちる。
「鯛は頭から腐る」が、今の兵庫県はまさにその状態です。
県議会は本当にこれで良いのか?
県民の信頼を取り戻す気はあるのか?
政治家としての誇りはどこへ行ったのか?
賛成するなら、県民に説明せよ
議会がこの修正案に賛成するのであれば、最低限次の点を県民に説明すべきです。
- なぜ真相解明より幕引きを選んだのか
- 第三者委員会の認定をどう受け止めているのか
- 説明責任を求めなかった理由は何か
- 給与減額で県政不信が解決すると本気で思うのか
説明なき判断は、民主主義への裏切りです。
給与カット条例の可決は、捜査への重大な介入行為
議会は捜査中案件に影響を与える行動をすべきではない**
兵庫県の告発文書問題をめぐり、斎藤元彦知事の給与50%カット条例案が、12月議会で主要会派の賛成方向で調整されていると報じられています。
しかし、この動きについて
法律実務の視点から極めて重大な懸念 が指摘されています。
「給与減額=責任を取った」という政治的演出
中道一政弁護士はXでこう指摘しています:
これは非常に論理的で本質的です。給与カット条例が可決されると、齋藤元彦の弁護士としては、当然、情報漏洩について不起訴とすべき根拠にしてくる。捜査中の案件に影響することは議会として行うべきではない。齋藤元彦だって捜査中の案件についてコメント控えてるんだから。 https://t.co/Kd9sfMvbTD
— 中道一政 (@kznakamichi2) December 2, 2025
給与カットが「責任を取った」という免罪符のように扱われれば、
「もう処分は済んだ」「社会的制裁は受けた」と主張できる
捜査や起訴の判断に“配慮”を求める材料になる
法的責任を政治パフォーマンスで回避する構造が成立する
つまり、
給与カットは刑事責任から逃れるための“政治的カード”になり得る
捜査中である以上、議会は一切の結論を出すべきではない
斎藤知事本人も、会見で
「捜査中の案件なのでコメントを控えたい」
と繰り返しています。
であれば、
捜査中の案件を、議会が勝手に政治的幕引きすることは、知事の立場以上に許されない行為。
議会がすべきことは、
- 捜査の行方を見守ること
- 事実解明に徹すること
- 公正な手続きの確保
であり、
先回りして“免罪の道具”を提供することではありません。
議会がこのタイミングで可決する意味
今この時に給与カット条例案を可決することは,
捜査への政治的圧力
司法への介入
真相解明の妨害
県民の知る権利の侵害
に直結します。
それはすなわち、
議会が司法より知事の味方をしたという決定的な証明
となります。
本来、議会がとるべき姿勢
捜査結果が出るまで結論を出さない
事実関係が解明されるまで条例案は棚上げ
司法に敬意を払い、政治的圧力をかけない
そして、何より
県民に対して透明性と説明責任を果たすこと
です。
結論
今回の問題は単なる給与減額の話ではありません。
県議会が知事の思うままに動き、監視機能を失ったこと
民主主義の根幹である二元代表制の崩壊が始まったこと
県政が私物化され、説明責任が消滅したこと
これこそが最大の危機です。
県議会は本当に悔しくないのか。
このまま知事に屈して良いのか。
県民の代表としての誇りはどこへ行ったのか。
県民が沈黙すれば、政治は必ず腐敗します。
今こそ声を上げ、議会に説明と責任を求めるべきです。






