部下の遅刻には厳しく、他府県知事を待たせる知事―「時間を奪う」という行為の重さを理解していない兵庫県知事の姿勢
2026年1月28日の定例記者会見で、関西テレビ鈴木記者およびフリーの松本記者から、斎藤元彦兵庫県知事の「遅刻」に関する一連の質問がなされた。
取り上げられたのは以下の事例である。
- 関西広域連合委員会(12月・1月)での2か月連続の遅刻
- 就任初期(2021年)における職員向け疫学調査研修への遅刻
- 2026年1月24日の防災甲子園への遅参
いずれも単発の出来事ではなく、時期も相手も異なる場面で繰り返されている点が特徴だ。
目次
繰り返される「入退室のタイミングがずれた」という説明
質問に対する斎藤知事の回答は、ほぼ一貫していた。
- 「入退室のタイミングがずれた」
- 「交通事情など様々な要因」
- 「今後は気をつけたい」
しかし、具体的な理由の説明は最後まで示されなかった。
特に防災甲子園については、
- 事前に灘区内の商店街にいたとの証言
- 会場まで約2km、車で10分程度の距離
- 歩いても30分で到着可能
という状況が示されたにもかかわらず、「交通事情」という抽象的な説明に終始した。
私的行動と公務の優先順位
さらに問題を深刻にしているのは、防災甲子園当日に「斎藤元彦チャンネル」の動画が公開されている点である。
撮影のタイミングについて記者が繰り返し質問しても、
「適切なタイミングで適切に撮影している」
という回答を繰り返すのみで、防災甲子園の前後関係すら明らかにしなかった。
結果として、
- 私的行動(YouTube撮影を含む)
- 防災という極めて公共性の高い式典
この優先順位がどう判断されたのか、県民には一切説明されていない。
「申し訳ない」で済まされる立場なのか
松本記者は、次の点を鋭く突いた。
- 知事は職員の遅刻や段取りには非常に厳しい
- 遅れそうな場合には強く叱責してきた
- それにもかかわらず、自身の遅刻は「申し訳ない」で済むのか
この問いに対しても、知事は具体的な自己評価や再発防止策を示さず、
「ご指摘を真摯に受け止め、今後は気をつけたい」
という定型表現を繰り返した。
人の時間を奪うことは、人生を奪うこと
時間は、すべての人に等しく与えられた有限の資源である。
特に、
- 他府県の知事
- 行政職員
- 式典の参加者
- 若者が主役の防災イベント
こうした人々を待たせる行為は、単なる「遅刻」ではない。
人の時間を奪うことは、その人の人生の一部を奪うことに他ならない。
問題は「遅れたかどうか」ではない
本質的な問題は、
- なぜ繰り返されるのか
- なぜ説明しないのか
- なぜ立場によって態度が変わるのか
という点にある。
斎藤知事の対応から浮かび上がるのは、他者の時間や立場への想像力の欠如、そして自らの行動を検証し、説明する姿勢の欠落である。
第3回ひょうご経済・雇用戦略推進会議への遅刻
傍聴者の投稿内容
「会議開始から1時間。ようやく元彦到着。会議時間は残り30分しかない。」
これを日程と突き合わせると、
- 会議は「午前開催」
- 知事が1時間遅刻
- 結果として 実質30分程度しか会議時間が残らなかった
会議開始から1時間。ようやく元彦到着。会議時間は残り30分しかない。https://t.co/UcDqYVsHns
— 中道一政 (@kznakamichi3) January 29, 2026

会見での発言との致命的な矛盾
1月28日の定例会見で、斎藤知事は繰り返しこう述べています。
- 「入退室のタイミングがずれた」
- 「交通事情など様々な要因」
- 「今後は気をつけたい」
しかし――
- ✔ 会議は午前中
- ✔ 午後は公務が連続
- ✔ それでも 1時間遅刻
- ✔ その前日の会見で「気をつけたい」と発言
- ✔ 直後に 同種の事案が再び可視化
これはもはや「タイミングがずれた」では説明不能です。
本質的な問題点
これは単なる遅刻の話ではありません。
- 他府県・他機関の関係者
- 事務方
- 傍聴者
- 会議そのものの実質的議論時間
すべての人の時間を一方的に奪っている。
しかも、
- 部下の遅刻や段取りには厳しい
- 自身については「申し訳ない」「気をつけたい」で終わる
- 具体的説明・検証・再発防止策は一切示さない
👉 **典型的な「権力側の時間軽視」**です。
結論
部下の遅刻には厳しいが、他の府県知事や多くの関係者を待たせる斎藤知事。
その姿勢は「多忙だから仕方ない」で正当化できるものではない。
人の時間を奪うという行為の重さを理解しないトップに、県政を預け続けてよいのか。
この問いは、単なるマナーの問題ではなく、知事としての資質そのものを問う問題である。






