斎藤元彦知事、障害者スポーツ大会を欠席して祭り観覧?優先順位を問う声も【兵庫県】

2025年12月18日

兵庫県選手団の出発を前に——知事の姿はなし

兵庫県代表選手を激励する「全国障害者スポーツ大会兵庫県選手団結団式」が開催された。
この式典は、全国大会に挑む県代表選手たちの士気を高める重要な行事であり、県知事としての出席が期待される場でもある。

しかし、当日出席したのは服部副知事。代理として応援メッセージを述べたという。
一方の斎藤元彦知事は、同じ日に「灘のけんか祭り」を訪問していた。


知事はSNSで「祭りの活気」をアピール

斎藤知事は自身のSNSで次のように投稿している。

「播州では秋祭りが本格化しています。本日、播州姫路の『灘のけんか祭り』に伺いました。
屋台が激しくぶつかり合う練りの迫力は圧倒的です。五穀豊穣を祝う伝統文化であると同時に、地域社会に活気をもたらす祭りは、地域の核となる大切な存在です。
担ぎ手の確保など様々な課題に対応しながら、次世代へ引き継ごうとする関係者の皆さまのご尽力に、心より敬意を表します。」

文化行事の意義を発信する姿勢は理解できるが、同日に県全体の代表行事が行われていたとなると、知事としての行動の優先順位が問われる。


公務より「パフォーマンス」重視?

障害者スポーツ大会は、共生社会の実現を象徴する全国的な取り組みであり、知事が出席して選手を激励することには大きな意味がある。

一方で、「灘のけんか祭り」は地域の伝統行事とはいえ、知事が公務より優先して観覧する理由は見えにくい。
特に、SNSでの発信内容が「地域活性」や「伝統文化の継承」といった一般的なコメントにとどまっている点も、「支持者向けのパフォーマンスだったのではないか」という疑念を強めている。


優先順位を誤ったと言われても仕方がない判断

服部副知事による代理出席は行政手続き上の問題ではないが、県民の印象としては「障害者スポーツより祭りを優先した」と映る。

障害者や支援者の立場からすれば、

「知事に応援してもらいたかった」
という思いがあったはずだ。

斎藤知事の行動は、法的な問題こそないものの、公務の優先順位を誤ったと言われても仕方がない判断 だったのではないだろうか。


投稿の印象:公務より「観光インフルエンサー」的

斎藤知事の投稿群は、全て次のような特徴を持っています:

  • 「訪問報告」+「ご当地紹介」+「観光誘致・食文化PR」
  • 県の課題や政策判断への言及が少なく、ポジティブな話題中心
  • 「〜に伺いました」「〜を体験しました」「〜をいただきました」といった個人目線の旅行記調

つまり、「知事としての政治判断・説明」よりも、
“旅する県知事”というイメージづくりに重点を置いている構成です。

これにより、「知事って観光地を巡ってるだけじゃないの?」という印象を受ける人が増えています。


実際の公務とのギャップ

知事の公務は本来、

  • 予算・条例の策定、県議会対応
  • 行政機関の監督と指揮
  • 危機管理(災害・不祥事・政策判断)
    などが中心です。

しかし斎藤知事のSNS発信は、そうした「県政の核心部分」に触れず、
観光・イベント・食文化・PR系に偏っています。

特に問題視されるのは、県政の信頼性が問われている時期(文書問題・第三者委員会報告直後など)にも、トーンを変えずに“笑顔の地域訪問”投稿を続けていることです。


「楽そうに見える」理由

もう少し具体的に言語化すると、こうなります。

要素内容県民の受け止め方
投稿内容観光・グルメ・体験系「仕事というより遊びに見える」
表現トーン常にポジティブ、トラブル・問題に触れない「都合の悪い話を避けてる」
写真構成笑顔・食事・地域交流のショット中心「公務というよりSNS映え」
タイミング不祥事直後でも同じ投稿テンション「空気が読めていない」

つまり、実際に仕事が楽かどうかではなく、“そう見せてしまっている”広報戦略が問題なのです。


他県知事との比較

たとえば、

長崎県の大石賢吾知事

出典

北海道の鈴木直道知事

出典

埼玉県の大野ともひろ知事

出典

などは、地域紹介も行いますが、必ずその裏に政策課題や行政的意義を結びつけています。
「○○を視察→課題発見→今後の対策を検討」といった形です。

勿論、自撮り写真などは全くありません。

対して斎藤知事の場合は、
「行きました→楽しかった→関係者に敬意」
で終わってしまう。

そのため、県政運営より**“発信のための行動”**に見えてしまうのです。

■ まとめ

  • 「全国障害者スポーツ大会兵庫県選手団結団式」は、県を代表する公式行事。
  • 当日は服部副知事が代理出席。
  • 斎藤知事は「灘のけんか祭り」を訪問し、SNSで発信。
  • 行政的には問題がなくても、知事の公務姿勢として疑問が残る。

県民の代表として、どの場に立つべきだったのか——
斎藤知事の「優先順位の判断」が問われている。