斎藤元彦知事をめぐるネット世論 ― 批判8,730 vs 擁護4,950
目次
批判の検索数は擁護の1.8倍
Googleのキーワードプランナーで調べると、斎藤元彦知事に関連する批判的な検索キーワードの合計は8,730件。一方で、擁護的なキーワードは4,950件にとどまっています。
ネット上の関心は、明らかに「批判」が「擁護」を上回っている状況です。



「なぜ当選?」「再選なぜ?」に表れる国民の不信感
批判ワードの中でも特に多いのは、
- 「再選 なぜ」(2,400件)
- 「なぜ 当選」(1,000件)
といった選挙の正当性に対する疑問です。選挙での再選劇そのものが納得されていないことが、検索行動から浮き彫りになっています。
立花孝志による二馬力選挙で、デマを拡散して竹内県議が亡くなり、折田楓によるSNS運用に関する公職選挙法違反容疑など、正しい情報によって得られた選挙結果では無いことが強い不信感になっています。
資質・人格を疑う声が目立つ
さらに、
- 「病気」(390件)
- 「発達障害」(320件)
- 「精神疾患」(170件)
といった人格や資質を疑う検索が目立ちます。これは政策や実務に基づく批判というよりも、信頼や共感を欠いていることの表れといえるでしょう。
百条委員会で公益通報者保護法違反の可能性を指摘され、第三者委員会では違法の認定をされ、その他にもいくつもの刑事告発されても、知事の職に居座り続ける人間性への疑問が強い結果になっています。
告発文書を作成配布した元県民局長を、告発された本人が、誹謗中傷性の高い文書と言い、告発者探索を行うなど、正常な感覚の持ち主ならあり得ない行動をしておきながら、「当時の対応は適切だった」と言う発言を続け、元県民局長に対する謝罪や処分の撤回もしない態度に異常性を感じていると言うことだと思います。
その他、情報漏洩の第三者委員会も、側近の3人が知事からの指示との供述に対して、斎藤知事のみが「指示はしていない」との供述ですが、第三者委員会は、知事の供述は採用することが困難と言うべきであると言う結論に達しました。と言われてもなお、「指示はしていない」と発言し、具体的な説明が何一つ無いことの異常性を強く感じているのです。
擁護の中心は「イケメン」「人気」といったファン的支持
一方で、擁護系のキーワードを見てみると、
- 「イケメン」(1,600件)
- 「人気」(210件)
- 「ヒーロー」(110件)
といった外見やキャラクターへの好意的な評価が多くを占めています。批判が「政治・資質」への問題提起なのに対し、擁護は「ファン的支持」に偏っているのが特徴です。
政策や実績に基づく擁護が見えない現実
擁護キーワードの中には「有能」「優秀」といったワードもありますが、検索数はごく少数です。つまり、政策面での評価はほとんど語られていないのです。確固たる実績や政策に対して支持しておらず、外見に対して支持している層が多く、擁護の根拠が外見や人気に集中している現状は、支持の“脆弱さ”を示しています。
斎藤知事は、この脆弱な支持層が外見やキャラクターへの好意的な評価であることを知っているので、Xでの投稿で県産品を紹介しても必ず自分が映り込み、県産品よりも斎藤知事が主役の画像を投稿しているのです。
斎藤知事の支持層は、単なるファンなので、斎藤知事がファンへの対応を誤ったり、別の魅力的な対象が現れれば、サッと離れて行く可能性はあります。
ネット世論が示す斎藤県政の課題
検索データから見えるのは、
- 批判は「選挙の正当性」や「資質」への根強い不信
- 擁護は「外見」や「好感度」に依存
という対照的な構図です。
この乖離は、県政そのものへの信頼の薄さを物語っているのではないでしょうか。批判を「アンチの声」と切り捨てるのではなく、なぜ多くの人が疑念や不安を抱いているのかを真剣に受け止める必要があります。
それでも擁護が36%あると言う現実
斎藤知事を擁護している支持層が脆弱であることはキーワードから十分に判断出来ますが、県民の生活と直結する知事を外見やキャラクターで支持すると言うのは、とても憂慮する状況なのですが、その支持が36%もあるのが現実です。
36%の支持は、知事選挙が行われた場合に、立候補者の乱立で、反斎藤票が分散してしまうと、斎藤知事の再選があり得る状況であると言うのもしっかりと認識しておく必要があります。