上司にゴマを擦る政治が、兵庫県を危うくする― 有権者ではなく「知事だけ」を見ている支持者投稿の問題点 ―
SNS上で見かける、いわゆる「斎藤支持者の投稿」の中には、一見すると無害で、穏やかで、地域愛に溢れているように見えるものがあります。
しかし、その中身をよく見ると、兵庫県政にとって極めて危険な兆候を含んでいる投稿が少なくありません。
今回取り上げるのは、「知事の好み」「知事への気遣い」「知事への好意」だけで構成された、ある支持者投稿です。
この手の投稿は決して珍しくありません。むしろ、斎藤知事支持者の投稿には非常に多く見られる傾向です。
湯呑みが湯村温泉!😳新アイテム✨
— ポワロ (@haiironousaibou) January 24, 2026
そういえば齋藤知事は湯村温泉がお好きだと聞いた事があります。
岩津ねぎほんとに美味しいですよね〜、今日買ったのでお鍋と天ぷらにするのが楽しみです😊
寒波が長引きますので、知事も温かいものを食べてご自愛くださいね。
#さいとう知事ありがとう https://t.co/TIuvlIcw5S pic.twitter.com/QDPS2Ppic5
問題の本質は「内容」ではなく「視線の向き」
まず強調しておきたいのは、温泉が好きでも、地元の食材を褒めても、それ自体が悪いわけではない
という点です。
問題なのは、その投稿が「誰に向けて書かれているのか」 です。
この種の投稿は、明らかに
- 県民(有権者)
- 生活者
- 納税者
ではなく、斎藤元彦本人だけ を見ています。
有権者が読んで
「なるほど」
「自分たちの県政の話だ」
と感じる要素は、ほぼありません。
これは政治的発信ではなく、上司に向けた私信に近いものです。
「支持者」ではなく「部下」になってしまっている
この構造は、組織論で見ると非常に分かりやすい危険信号です。
- 上司の機嫌を損ねない
- 上司に好意を示す
- 上司の判断を疑わない
- 上司に気に入られることが目的化する
こうした行動が常態化した組織は、民間企業であれば市場競争から確実に脱落します。
なぜなら、
- 顧客の声を聞かなくなる
- 外部評価より内部評価を優先する
- 改善点を指摘できなくなる
からです。
政治に置き換えれば、顧客=有権者です。
有権者ではなく、知事だけを見て発信する支持者が増えることは、県政にとって健全とは言えません。
なぜこの種の投稿が増えるのか
理由は単純です。
「支持している」という感情が、監視・検証・問いかけ ではなく、擁護・忖度・気遣い に変質しているからです。
その結果、
- 政策の中身には触れない
- 県政の課題には言及しない
- 説明責任を求めない
という投稿が量産されます。
これは「応援」ではありません。
政治参加の放棄 に近い状態です。
有権者を見ない政治が行き着く先
このような内向きの発信が続くと、何が起きるでしょうか。
- 県民との距離が広がる
- 批判は「敵視」される
- 説明はテンプレ化する
- 支持者と一般県民の認識が乖離する
そして最終的には、
「なぜ理解されないのか分からない」
「なぜ支持が広がらないのか分からない」
という状態に陥ります。
これは突然起きるものではなく、日々の小さな内向き発信の積み重ね の結果です。
本来、誰を見るべきか
政治家を支持すること自体は、民主主義において当然の行為です。
しかし、支持とは本来、
- 問うこと
- 検証すること
- 説明を求めること
を含みます。
知事の好みをなぞる投稿よりも、知事の判断を県民の立場で問い直す声の方が、はるかに健全です。
有権者ではなく、上司だけを見ている組織は衰退します。
この投稿は、その危険性を象徴的に示していると言えるでしょう。





