なぜ論理が破綻した政治家を支持する人がいるのか?兵庫県・斎藤知事問題から見る支持構造の実態

兵庫県政では現在、斎藤元彦知事に対する疑惑や説明責任問題が大きな社会的関心を集めています。
街頭では、反対する県民が抗議行動を行い、記者会見会場や知事の出先でも直接声を上げています。
一方で、斎藤知事を支持する人々は、街頭で支援を叫ぶ姿はほとんど見られず、SNS(特にX)上で反対者を攻撃するという行動が中心です。

なぜ、このようなはっきりした行動の違いが生まれるのでしょうか?
また、なぜ論理的に破綻しているように見える知事を、支持し続ける人が存在するのでしょうか?

本記事では、政治心理学・社会行動の観点から、現状を整理しながら読み解いていきます。

反対派と支持派で行動の違いが生まれる理由

現状を変えたい側は街頭に立つ

反対派は、県政に対する危機感や強い問題意識を持ち、「声を上げなければ変わらない」という目的を持っています。
そのため行動が可視化され、街頭・署名・抗議という形になります。

支持者は現状維持で満足し、行動の必要がない

政権・与党・現職を支持する側は、すでに望む状態にあり、「変える必要」を感じていません。

立場行動の特徴
現職に批判的な側街頭・署名・抗議・直接要求
現職支持側行動しない。SNSで感情的反論。沈黙傾向

この構図は、政権交代が連続する国でも共通しています。

なぜ反対派は論理的に説明し、支持者は議論しないのか?

反斎藤側は、疑惑の根拠・法的問題・県政運営の実害をもとに議論します。
一方で、斎藤支持者は、疑問に対して内容で反論せず、

  • 「デマ」
  • 「誹謗中傷」
  • 「偏向報道」
  • 「アンチ」

というレッテル貼りに終始する傾向があります。

これは論理思考ではなく、感情的思考が支配しているため

議論すれば矛盾が露呈するため、街頭での公開討論に向いていないのです。
そのため、SNS以外の場所では支持を叫べません。

なぜ論理的に破綻しているように見える知事を支持するのか?

① 認知的不協和の回避

一度「支持する」と決めた人は、自分の判断が間違っていたと認めることが精神的苦痛になります。
→ だから、都合の悪い情報は「見ない」「信じない」

② 敵味方思考

反斎藤=敵
敵が言うことは何でも間違い
という単純な構造に陥ります。

③ 被害者ポジション戦略

疑惑を指摘されると、すぐに「誹謗中傷」「いじめ」「圧力」と、被害者の立場を取ることで支持者の感情を結束させています。

④ 政策ではなくイメージ支持

  • 爽やか
  • 若い
  • 新しい感じ
  • SNSが上手い

こうした印象で投票した層は、事実やロジックより雰囲気を重視する傾向があります。

⑤ 自分の過ちを認めたくない防御反応

認める=自己否定
となるため、反対意見を攻撃することで自尊心を守ろうとします。

今後、支持者が街頭で声を上げる可能性はあるのか?

結論:可能性は低い

  • 支持している理由が感情とイメージのため、論点の説明ができない
  • 論理で闘うと不利なのを本人たちが理解している
  • 社会的に「言いにくい空気」になれば、黙り始める

むしろ、抗議行動が大きくなるほど
支持者は消える というのが一般的な政治世論の動きです。

まとめ

要点内容
反対派が街頭で行動する理由変革の目的があるから
支持者が行動しない理由現状維持で満足し、議論に不利
支持が続く理由感情的支持・認知的不協和・被害者戦略
今後の予測支持者は沈黙へ/街頭に出る可能性は低い

最後に

政治は論理よりも感情で動くことが多く、特に今回のような対立構造では、事実ではなく「信じたいもの」を信じる層 が一定数存在します。

しかし、県政は感情ではなく
説明責任・法令遵守・民主主義の手続き
によって支えられるべきです。